診療科目
泌尿器科では、副腎・腎、尿管、膀脱・前立腺等の後腹膜臓器と
尿道・陰茎・睾丸・副睾丸などを扱います。
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泌尿器科専門医院として、高度な医療サービスをご提供するため、
周辺地域では稀な3名の経験豊富な泌尿器科専門医を擁します。
大病院のように、担当医が転勤でコロコロ変わるようなことがないので、
患者様との信頼関係をしっかりと構築できる地域密着の泌尿器科専門クリニックです。
外来での診察の進め方について教えてください。
はい。では泌尿器科を受診された患者様への、特に外来での診察・検査・診断の進め方についての概要をご説明しましょう。
まず「症状・既往症」 などを伺う 「問診」 から始めます。ついで必ず「尿検査」を行います。
尿検査が必ずなのはなぜですか?
尿タンパクを調べ たり、顕微鏡で尿中の赤血球・白血球・細菌・脱落した尿路上皮細胞などを観察する事が以後の診断・治療を進める上で大きな参考となるからです。
男性と女性の診察の違いはありますか?
男性の場合は、 「直腸診」 をして前立腺の状態をみます。女性の急性単純性膀胱炎や、男性の尿道炎・急性前立腺炎・急性精巣上体炎などは、この段階でおおよその診断がつき、治療を開始します。
なるほど。よくある50歳以降の男性でおしっこの悩みがある方の場合はどうでしょう?
排尿障害を訴える50歳以降の男性では直腸診の他に、エコー検査で「残尿」をみたり、前立腺癌の マーカーである「PSA (前立腺特異抗原) 」を確認しながら、まず薬による治療を検討します。なお、PSA値や直腸診の所見から「前立腺癌」 が疑われる時には、短期間の入院で腰椎麻酔下での「組織検査」が必要となります。
では腹痛の症状があるケースはどうなりますか?
腹痛などの症状や尿検査から 「尿路結石」を疑う時には「腹部CT (コンピ ュ ーター断層撮影)」や造影剤を注射しての「排泄性腎盂尿管膀胱撮影」を行い、結石の位置・大きさ・数・腎臓の働きや腫れ具合をみて治療方法を検討します。
血尿がみられるときは注意が必要ですよね?
はい。肉眼的血尿や腹痛・背部痛などから「腎・腎盂・尿管などの腫瘍」を疑う時には、「エコー・CT・排泄性腎盂尿管造影・MRI」などを組み合わせて診断を進めると共に、「尿細胞診」で尿中悪性細胞の有無を調べます。
それで大体血尿の原因はわかるものでしょうか?
これらの画像診断で結論がでなければ (後述する)膀胱鏡を使いながら尿管・腎盂へ細いチューブを通して「逆行性腎盂尿管造影」を行います。しかし腎盂腫瘍や尿管腫瘍の一部ではそれでも確定診断が得られず、細いファイバースコープを使って直接尿管・腎盂を観察しなければ診断がつかないこともありますが、これは入院しての麻酔下検査となります。
そうなんですね・・・
肉眼的血尿や難治性の膀胱炎症状などで、膀胱結石や膀胱腫瘍が疑われる時には外来的に膀胱内視鏡検査を行います。
随分と痛い検査になりそうですね・・・
以前は硬性鏡という硬い器械を使っていたためかなり痛い検査でしたが、いまは柔らかく自由に曲がる「軟性鏡」が使えるようになったため、それほどの痛みはなく比較的楽に行えるようになりましたよ。
そうですか・・・。他に尿もれなどについてはどう検査しますか?
排尿障害・尿失禁などの症状と既往症から「膀胱機能障害(神経因性膀胱)」を疑う時には、エコー検査で「残尿測定」をして排尿効率を調べ たり、「膀胱内圧測定」という検査で膀胱機能の評価をした上で治療方法を検討します。
わかりました。先ほど痛い検査の心配をしましたが、技術革新でそうした検査苦痛も改善されてきているわけですね。
そうですね。例えば腎臓の手術の時に有用な血管系の評価は、以前は入院して行う「腎血管撮影」という少し侵襲的で痛い検査でしたが、いまでは外来的に「CT検査
(3DCT)」で鮮明な血管系の画像が得られるようになりました。私が泌尿器科医になった30年以上前はCTがやっと実用化され始めたばかりの頃で、現在の高性能・多機能のCTや内視鏡装置の進歩、ましてや腎盂や尿管の内部を直接内視鏡で観察できるなどとは、とても考えられなか
っ た時代で、隔世の感を抱いてます。
診察の流れがよくわかりました。どうもありがとうございました。
泌尿器科では、副腎・腎、尿管、膀脱・前立腺等の後腹膜臓器と
尿道・陰茎・睾丸・副睾丸などを扱います。
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