血尿は重要な泌尿器科疾患サインかもしれません。肉眼的血尿を自覚した時には、早めの専門医受診をお勧めします。

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血尿・タンパク尿について

血尿は泌尿器科疾患を推測する上で重要な所見であり、症状です。
顕微鏡で実際に尿を詳しく調べ、検査結果を総合的に検討し、
診断と治療を決定してきます。
なお、痛みや膀胱刺激症状のない場合も、肉眼的血尿を自覚した時には、
早めの専門医受診を強くお勧めします。
坪院長
院長
質問者
質問者
質問者

血尿が出たということで来院する場合について教えて下さい。

坪院長

はい。いうまでもなく、血尿は泌尿器科疾患を推測する上で重要な所見であり、症状でもあります。
血尿
血尿は、検診等で無症状で「尿潜血反応」として指摘される「顕微鏡的血尿」と、目で見てわかる「肉眼的血尿」に分かれます。「顕微鏡的血尿」については、次のように検査を進めて行きます。

質問者

なるほど、健康診断で目ではわからない程度の血尿が出る場合もありますね。

坪院長

まず、顕微鏡で実際に尿を調べて純粋な血尿なのか、尿路感染がないか、異型細胞がないか、また定性的に蛋白尿がないかなどを調べます。次いで超音波工コーやCTスキャンでスクリーニングを行い、尿路系に異常がないかを調べます。他に尿中悪性細胞の有無をみる尿細胞診や、中高年の男性ならば前立腺癌のマーカー(PSA)を調べます。なお、蛋白尿を伴う時には腎炎の可能性を考えて採血検査を行います。

質問者

目で見えない程度の血尿でも重大な疾患が見つかることがありますか?

坪院長

これらの検査結果を総合的に検討した上で、さらに膀胱鏡検査を行う場合もあります。顕微鏡的血尿の精査の結果、何らかの疾患が指摘される確率は、約3%位と言われていますが、全く無症状で早期に発見される腎腫瘍などもあり、「尿潜血」を指摘された場合には念のため、一度専門医を受診するのが良いと考えます。

質問者

血尿の原因を探る上で、顕微鏡検査が鍵なんですね?

坪院長

肉眼的血尿でも尿の顕微鏡検査が重要なのは同じです。さらに排尿初期の血尿か、排尿終末時の血尿かなどから出血部位を推測し、また尿勢の変化、頻尿・排尿痛等の膀胱刺激症状、発熱や腹痛の有無などの随伴症状から、推測される疾患で頻度の高い順に焦点を合わせ、ダイレクトに検査や治療を進めて行きます。
なお、痛みや膀胱刺激症状のない「無症候性肉眼的血尿」では、尿路悪性腫瘍が原因となっている事も多く、肉眼的血尿を自覚した時には、早めの専門医受診を強くお勧めします。

質問者

ありがとうございます。

※上記内容は当院『季刊誌いぶりぶ』過去記事に基づきます

診療科目

泌尿器科では、副腎・腎、尿管、膀脱・前立腺等の後腹膜臓器と
尿道・陰茎・睾丸・副睾丸などを扱います。

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